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市ヶ谷ウィメンズヘルス&ウェルネスクリニック
AGAとは?男性ホルモンの影響で起こる脱毛症のこと

AGA(Androgenetic Alopecia)は、男性型脱毛症と呼ばれる進行性の脱毛症状です。主に男性に多く見られますが、女性にも発症することがあり、その場合はFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれます。

AGAの原因は男性ホルモンの一種であるテストステロンが酵素の働きによってDHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、頭皮の毛根に悪影響を与えることです。

AGAとは

これにより毛髪のサイクルが乱れ、髪の毛が徐々に細く短くなり、最終的には生えなくなります。

遺伝的要素が大きく関わっており、父方や母方の親族に薄毛の人がいる場合は発症リスクが高まると言われています。

AGAの進行パターンはM型・O型・U型の3種類

AGAの進行パターンはM型・O型・U型の3種類

AGAの進行パターンは、主に額の生え際から後退していく「M型」、頭頂部から薄くなる「O型」、その両方が同時に進行する「U型」の3種類に分類されます。

M型は前頭部の両端から後退し、額が徐々にM字型になるのが特徴です。20代前半から生え際の変化に気づく方が多く、比較的若い年齢から進行するケースが見られます。

O型は頭頂部の地肌が徐々に目立つようになり、円形または楕円形に広がっていくパターンです。頭の上からは見えにくいため、気づいたときには進行していることが多く、40代以降に多く見られます。

U型はM型とO型が同時に進行するタイプで、最も深刻な脱毛パターンとなります。最終的には頭頂部と前頭部が繋がり、頭の周囲だけに髪が残る馬蹄形になることもあります。

早期発見と治療開始が重要なため、家族に薄毛の方がいる場合は20代から予防的なケアを始めることが推奨されています。

AGA治療の主な方法は内服薬と外用薬

AGA治療の主な方法は内服薬と外用薬

AGAの治療法としては、主に内服薬と外用薬による薬物療法が一般的です。

内服薬の代表的なものにフィナステリドとデュタステリドがあり、これらはDHTの生成を抑制することで脱毛の進行を食い止める効果があります。フィナステリドは1日1mg、デュタステリドは0.1〜0.5mgが標準的な処方量で、いずれも医師の処方が必要な医薬品です。

外用薬ではミノキシジルが広く使用されており、血行促進効果により発毛を促進します。ミノキシジルは濃度により効果が異なり、一般的には5%製剤が使用されますが、症状に応じて1〜16%まで様々な濃度があります。

内服薬と外用薬を併用することで相乗効果が期待でき、AGAの治療成功率が高まるとされています。

また、近年では内服薬の効果を高める亜鉛やビオチンなどのサプリメントや、頭皮環境を整える育毛剤なども補助的に活用されています。

効果を実感するまで約6ヶ月~1年かかる

効果を実感するまで約6ヶ月~1年かかる

AGA治療は即効性のあるものではなく、効果を実感するまでに一定の期間が必要です。

一般的に、治療開始から3ヶ月程度で脱毛の進行が止まり、6ヶ月〜1年かけて徐々に発毛効果が現れてきます。個人差も大きく、遺伝的要因や生活習慣、ストレス状況などによって治療効果の表れ方や時期は異なります。

治療初期(1〜2ヶ月目)に一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることもありますが、これは新しい発毛サイクルに移行する過程で起こる正常な反応です。

効果を正確に判断するためには、定期的に同じ角度から撮影した頭部写真を比較することが推奨されます。

治療は長期的に継続することが重要で、効果が出てきても自己判断で中止すると再び薄毛が進行する可能性が高いため、医師の指導のもとで治療を続けることが大切です。