子宮頸がんCERVICAL CANCER
目次
このページについて
このページは子宮頸がんの原因や予防法、当グループだから可能な治療法をご案内するページです。
子宮頸がんとは
子宮頸がんの原因はHPVです。HPV(ヒトパピローマウイルス )とは、性交渉などによってほとんどの女性が感染されるといわれている、ごくありふれたウイルスです。
子宮頸部の細胞に感染しても、多くの人は免疫力で1~2年以内にウイルスは消失します。ところが、約10%の人は HPVを排除できず、感染が持続してしまうことがあります。感染が持続すると5~10年という年月を経て子宮頸がんへと進行していく可能性があります。
子宮頸がんに関する情報
子宮頸がんをしっかりと理解して、子宮頸がんリスクに対して不安のない将来の為にチェックが必要です。
子宮頸がんは身近で増え続けている事実
子宮頸がんは子宮がんの70%を占め、以前は40~50歳代に多い腫瘍でしたが、近年ピークは30歳代と若年化してきています。
子宮頸がん罹患率
毎年10,000人が子宮頸がんにかかり、 3,000人以上が死亡しています。 2000年以降、患者数も死亡者数も増加しています。
日本人は子宮頸がん検査受診率が低い?!
日本は海外に比べ子宮頸がん検診の受診率が非常に低いことが問題です。子宮頸がんは予防できる唯一のがんですが、リスク発見の為の子宮頸がん検診から足が遠のく背景として【時間がない/面倒】という統計が出ており、より簡単にスマートにリスク検査ができる環境をご用意しています。
未受診者の一般女性が子宮頸がん検診を受診しない理由
上位10項目/複数回答可
時間的・地理的制約により受診しない方が一定数存在
子宮頸がんはどのように進行する?
ヒトパピローマウィルス(HPV)は、高リスク型と低リスク型に分類されます。高リスク型HPV(16型、18型、33型、52型、58型など)は細胞の異形成(がんの前段階)を引き起こす可能性がありますが、低リスク型HPV(6型、11型など)は一般的でリスクは非常に少ないです。
細胞の異形成になる確率は約10%
ウイルスが子宮頸部に長期間残存し、細胞の異形成が起こります。異形成には、軽度、中等度、重度の3段階があります。これらの段階で発見し、適切な治療することが必要です。
子宮頸がんの予防と検査・治療
子宮頸がんは、検診で予防(がんになる前に発見)することができます。原因がHPVの持続感染であることがわかっているため、 HPVの感染の有無をチェックしたり、子宮頸部の細胞診で診断が可能です。
HPV検査は子宮頸がん検査と同時に、しかも簡単に行うことができます。検診のご相談もお受けしておりますので、お気軽にご来院ください。
子宮頸部細胞診検査(スメア)
前がん状態や浸潤を始めたばかりの頃には、自覚症状がでないことが多く、性交渉に伴う接触出血がみられる程度です。
ですから、症状が出てからクリニックに訪れても、その段階ではかなり病気が進んでしまっていることが多いので、そうならないためには、定期的に検診を受ける必要があります。
子宮頸がん精密検査
当院では子宮頸がん検診で、要精密検査になった場合の精密検査が可能です。コルポスコピーによる精密検査で調べる事が可能です。
子宮頸がんの「精密検査」が出来るのは
限られた医療機関のみ
精密検査(コルポスコピー検査)が対象の方は、子宮頸がん検診などの細胞診において異常が出た方です。市区町村の子宮がん検診や会社での婦人科検診等を受けて、異常を指摘後、精密検査が必要と案内されたが、その検診を受けた施設で精密検査を行っていない場合があります。
受け取った結果に対して、第一にどの医療機関に行ったらいいかわからない場合等は当院に結果を持って受診して下さい。
子宮頸がんワクチンとHPV検査
HPVワクチン
ワクチンでHPVの感染を防ぐことにより、子宮頸がんは「予防することができる」時代になりました。日本ではHPV16/18型は子宮頸がんの発症原因の約65%を占めており、特に20代では90%、30代では75.9%になります。小学校6年生~高校1年生の女子は無料で接種が可能です。定期接種の予診票の受け取り方は自治体によって異なりますので、お住まいの自治体のHPなどで確認し、医療機関での接種をお勧めします。
HPV検査
現在、どの型のHPVに感染しているかを簡単な検査(タイピング検査)で調べることが可能となりました。感染している型が分かれば、今後子宮頸がんへ移行しやすいのかどうか調べることができます。
当グループでは子宮頸部蒸散術を実施しております(渋谷院・池袋院)
子宮頸部異形成(子宮頸がんの前癌状態)が発生した部位にレーザーを照射(当グループでは下平という機械を使用しております)し、病変を焼いてしまう治療法です。子宮頸部を蒸散するだけで、早産のリスクをほとんど回避できます 。
また出血もほとんどないので安心していただける治療です。子宮頸部蒸散術は円錐切除術と違い、手術によって宮頸管が短くなることはなく、その後の妊娠に対して影響を及ぼすことが少ない治療法です。
※グループクリニックの池袋クリニック並びに渋谷文化村通りレディスクリニックで対応しています。当院では実施できませんのでご注意ください。
子宮頸がんが心配と不安を抱いている方へ
子宮頸がんはワクチンにより防ぐことができる唯一のがんです。当グループは精密検査(コルポスコピー)の実施から、子宮頸部蒸散術など高度な医療を実施しています。
- 子供のうちからのHPVワクチン接種を推奨
- 検診で要精密検査になってもコルポスコピー検査ができる
- 軽度の状態であれば当グループ(池袋院・渋谷院)にて、子宮頸部蒸散術で治療が可能